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大和ミュージアム3階の見どころ|2026年リニューアルで何が変わった?【広島・呉観光】

呉中心エリア
大和ミュージアム
ライター 艦ちゃん

こんにちは!呉が大好きすぎて、毎月のように足を運んでいる旅するプランナー兼市民ライターの艦ちゃんです。
広島観光を計画中の方、「大和ミュージアムがリニューアルしたらしいけど、何が変わったの?」と気になっている方へ。
今回は、2026年4月にリニューアルオープンした呉の大和ミュージアムのなかでも、最も大きく生まれ変わった3階「科学技術展示室」の見どころを、実際に歩いた目線でたっぷりご紹介します。記事の後半には、料金・開館時間・アクセスなどの基本情報やよく聞かれる質問もまとめています。

リニューアルした大和ミュージアムとは?【2026年4月23日オープン】

大和ミュージアム(呉市海事歴史科学館)は、2005年4月23日の開館以来、戦艦「大和」と呉の造船・科学技術の歴史を伝えてきた博物館です。約1年2か月におよぶ大規模改修を経て、2026年4月23日、当初開館日と同じ日付にリニューアルオープンを迎えました。

戸髙一成館長が語る今回のリニューアルのキーワードは「変わったけれど、変わらない」。呉の歴史を別の物語に置き換えるのではなく、20年間に積み重ねられた研究成果と新たな資料を加え、同じ歴史をより多面的に伝えるための進化です。展示点数は約300点増えて約2100点に。館の象徴である1/10戦艦「大和」にも十数箇所の改修が施され、艦首の菊花紋章は潜水調査などの成果を踏まえ、より実物に近いサイズへと改められました。

さらに、解説文字の拡大、24言語に対応した音声ガイド、車椅子で近づける展示ケース、手で触れて形を理解できる触知模型など、「すべての人に開かれた博物館」への工夫も随所に施されています。家族旅行や海外からのゲストとの観光にも安心です。
そして、今回もっとも大胆に生まれ変わったのが、3階の科学技術展示室です。

大和ミュージアム3階「科学技術展示室」の見どころ

テーマは「なぜ戦艦『大和』を造ることができたのか」
3階は、その問いの答えを、呉海軍工廠と広海軍工廠が培った技術から読み解くフロアです。

呉は艦船建造の街として広く知られていますが、隣接する広地区は大正時代から航空機の研究・開発・生産を担ってきた土地でもあります。1923(大正12)年に呉海軍工廠から独立した広海軍工廠は、航空・鋳造・機関の技術を担う拠点となり、展示室ではそこで研究開発された飛行艇の模型なども紹介されています。呉海軍工廠の造船・製鋼技術と、広海軍工廠の航空・鋳造・機関技術。艦船と航空機の双方を、研究開発から量産まで一つの地域が担った例は、日本の近代史のなかでも稀有な存在です。

海軍工廠の空気を再現した展示空間

その歴史を、展示室の造作そのものが語っています。空間は海軍工廠をイメージした意匠でまとめられ、天井にはクレーンやレールを備えた工廠風の設計を採用。これは将来的な展示替えを見越した構造でもあり、単なる演出ではなく「生きた工場」としての空間づくりが意識されています。新たに寄贈された縦型旋盤は、当時の作業風景を再現した形で据えられ、職人たちが巨艦の部材を削り出していた往時の息づかいを伝えてくれます。

このフロアの主役ともいえるのが、迫力ある実物の発動機群です。
呉市広の米軍施設内で発掘された「誉」エンジン。米国のスミソニアン航空宇宙博物館から寄贈され、一式陸上攻撃機などに搭載された「火星」二一型エンジン。そして「栄」発動機三一甲型をはじめとする空冷星型エンジンは、シリンダーが放射状に並ぶ独特の造形を間近で観察できます。排気管の取り回し、冷却フィンの密度、補機類の収め方。どれも限られた容積のなかで出力と信頼性を両立させようとした設計者たちの判断の跡です。
一方、明治期の水雷艇に搭載された三段膨張蒸気機関は、艦艇の推進技術の原点を物語る新収蔵資料です。蒸気の力を三段階で使い切るという発想が、精緻な金属の塊として目の前に現れます。

それぞれの資料が、異なる経緯を経て呉に集まってきたことにも注目したいところです。地中から、海を越えて、そして新たな寄贈によって。来歴を知ったうえで向き合うと、一基一基のエンジンが持つ重みがいっそう増して感じられます。

触れて体感できる展示——36cm主砲弾・装甲鋼板

3階のもう一つの魅力は、「見る」だけでなく「触れる」展示が充実していることです。お子さま連れの方にもぜひ体験していただきたいポイントです。
「金剛」型戦艦で実際に使用された36cm主砲弾は、手で触れて大きさと質量を実感できる体験型展示。重ね合わされた装甲鋼板も、層の厚みを自分の手で確かめられます。艦を守る鋼は、ただ厚ければよいというものではなく、製鋼と加工の技術が結集した成果物。写真や解説文だけでは伝わりにくい鋼の重みが、手のひらから伝わってきます。
数奇な来歴を持つ資料もあります。呉海軍工廠で製造された40口径1号3インチ砲の改良砲架は、2021年、北海道・神威岬沖で操業中のカニかご漁船の網にかかって引き揚げられ、2023年に新たに収蔵されたもの。日露戦争後に造られ、長い年月を海中で過ごした砲が、生まれ故郷の呉へ還ってきたのです。射撃時の反動を受け止め、狙いを定める砲架の構造を間近で観察でき、工廠が担っていた設計・加工技術の幅広さがうかがえます。

先人たちが積み重ねた造船・製鋼、そして航空・機関の技術は、戦後の日本の製造業、さらには現在の海上自衛隊を支える基盤へと受け継がれています。初公開資料も多く、展示替えを見越した設計で今後の展開にも期待が高まる3階。1階の1/10戦艦「大和」で圧倒されたあとは、ぜひ時間をとって3階までじっくり歩いてみてください。呉の「ものづくり」の物語が、きっと立体的に見えてくるはずです。

大和ミュージアムの基本情報(料金・開館時間・アクセス)

・所在地:広島県呉市宝町5-20

・開館時間:9:00〜18:00(展示室への入館は17:30まで)

・休館日:火曜日(祝日の場合は翌日)。
 (ただし4月29日〜5月5日、7月21日〜8月31日、12月29日〜1月3日は無休)

・常設展観覧料:一般(大学生以上)1,000円、高校生300円、小・中学生200円、未就学児無料(呉市外在住の個人料金)
 チケット:公式サイトからeチケットも購入可能

・アクセス:JR呉駅から徒歩約8分。

・駐車場:専用駐車場は台数に限りがあるため、公共交通機関の利用がおすすめです

※最新の開館日・料金は、お出かけ前に公式サイトでご確認ください。


よくある質問

Q. リニューアルでいちばん変わったのはどこ?
A. 3階の科学技術展示室です。呉海軍工廠の造船・製鋼技術に加え、広海軍工廠の航空機・エンジン開発の歴史が本格的に加わり、実物の航空エンジンなどが展示されています。

Q. 子ども連れでも楽しめますか?
A. 3階には手で触れられたり、実際に動かしたりすることができる体験型展示があります。小・中学生の観覧料は200円です。

Q. 車椅子や外国語での見学には対応していますか?
A. 車椅子で近づける展示ケースや、24言語対応のスマートフォン音声ガイドが用意されています。

Q. 広島市内から日帰りで行けますか?
A. JR:広島駅から呉駅までの所要時間は、快速(安芸路ライナー)で約32分〜33分、普通列車で約40分〜55分です(乗換えなし)
  バス:広島バスセンター・本通りから高速バス「クレアライン」で約40〜60分
 船:広島港から呉港まで約45分
 など複数の手段があり、広島平和記念公園の観光とも組み合わせやすい立地です。

Q. 呉市で宿泊はできますか?
A. 2026年に大手ホテルチェーンもオープンし今までよりも宿泊しやすい環境になりました。呉ならではの屋台もあり一泊して呉グルメを楽しむのもおすすめです。

REPORTER
艦ちゃん
お酒好きリモートワーカー

BtoC事業会社で広報・マーケティングを経験してきたお酒好き。デジタル庁・デジタル推進委員として年老いた両親からのスマホの質問に根気よく答え続けている上級ウェブ解析士。”Wi-Fiとバッテリーがあれば…

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