2024年 岡山県⇒呉市阿賀
岡山県出身(太智さん) Iターン
呉市焼山出身(志穂さん) Uターン
会社員/アルバイト
2024年 岡山県⇒呉市阿賀
岡山県出身(太智さん) Iターン
呉市焼山出身(志穂さん) Uターン
会社員/アルバイト
呉市中心部から車で15分ほどの距離にある街・阿賀町。
岡山市に住んでいた星島太智・志穂さん夫妻は「志穂さんの実家がある呉市焼山の近くに暮らしたい」との思いから、利便性の良い住宅街・阿賀町に移住しました。
現在は一軒家を借り、お気に入りの家具に囲まれた毎日を過ごしています。
かねてから志望していた地元企業に転職してイキイキと働く太智さん、時間と心にゆとりのある生活をいつくしむ志穂さんに、呉の魅力をお聞きしました。
太智さん:僕は岡山県出身、志穂は呉市焼山出身で、広島市内の大学で知り合いました。
結婚を機に岡山市に引っ越し、共働きのマンション暮らしを送っていたのですが、将来的には妻の実家の近くに住みたいと考えていたんです。
岡山にいながら呉市内の物件をネットで探し、僕の転職活動も進めていきました。
希望していた会社に就職が決まり、希望の物件にも出会えたことから、2024年3月に呉市阿賀町に移住しました。
僕の転職先は、呉に拠点を置く半導体製造装置メーカーです。
この会社に勤めている友人から話を聞いて、すごく働きがいのありそうな職場だなと思っていたんです。
移住を考えていたタイミングで志穂の実家に会社説明会のチラシが入っていて、これはチャンスだ!と迷わず説明会に参加しました。
そして面接を受け、晴れて採用となり、移住準備に本腰を入れていきました。
志穂さん:私たちが探したのは、賃貸の一軒家。
転職してすぐにマイホームを建てるのは現実的ではないけれど、子どもができたときのことを考えると、戸建てのほうが子育てしやすいだろうなと。焼山にも候補物件があったのですが、内見してこちらに決めました。
築年数は経っていますが、きれいにリフォームされていて、利便性も良いエリアだったので。
太智さん:夫婦揃ってインテリアが好きなので、岡山時代に住んでいたマンションよりも戸建てのほうが部屋数も多くて広い分、お気に入りのレトロな家具や季節感に合わせた雑貨を自由にレイアウトできるのが楽しいです。
太智さん:今の会社は自分がやった仕事を目に見える形で評価してもらえるので、モチベーションが上がります。
転職前よりも帰宅時間は遅くなりましたが、憧れていた会社で前職のスキルを活かしながら仕事に打ち込めているので、苦ではないですね。
妻が毎日夕食を作ってくれて、ありがたいです。
志穂さん:私は近所のお店でアルバイトをしています。
大学卒業後にネイリストの専門学校に通い、岡山ではネイルサロンに勤務していたんです。
帰宅が22時頃になることも多く、夕食は早く帰ったほうが作るようにしていたけれど、二人ともフルタイムで働きながらの生活はなかなかしんどくて…。
「時間と心に余裕を持って暮らしたい」「もっと家のことを丁寧にやりたい」とずっと思っていました。
今は家庭と両立できるペースで働いているから家を整える時間がとれて、暮らしも気持ちも充実しています。
夫は忙しそうだけど、転職前よりもイキイキしていますね。
彼に合っている会社に就職できて良かったなと思います。
私もつい予定を詰め込みすぎちゃうところがあるのですが、のんびりとした呉の街でライフスタイルを見直すことができました。
焼山に暮らす家族と会う頻度が増えたことや、地元の友達と気軽に飲みに行けるようになったこともうれしい変化です!
太智さん:移住前は岡山市の中心部に住んでいたこともあり、それに比べると呉は田舎だろうと予想していたんです。
でも実際に暮らしてみると、生活に必要なスーパーや病院などがすべて近隣にそろっている上に、おいしいパン屋さんや昔ながらの銭湯など、好きになれるものがたくさんある街でした。
阿賀町に『グラインドベーカリー』というパン屋さんがあるのですが、ハード系のパンがすごく美味しいんですよ!
こんな素敵なお店が近所にあってうれしいです。
僕はカメラが趣味なので、昭和の空気感が残る商店街エリアや軍艦が浮かぶ呉港などを撮影するのも楽しいですね。
呉は自然も豊かで、野呂山のキャンプ場に行ったときは感動しました。呉市内でこんなに美しい星空が見えるのかって。
志穂さん:大学卒業後は広島市に住んでいて、結婚してからは岡山に引っ越したので、意外と呉のお店には詳しくなくて。
だから今、開拓している最中なんです。
私たちのお気に入りはセレクトショップ『サンク』。すごくおしゃれなお店で大好きです!
レディースのお洋服がメインだけど雑貨も取り扱っているから、夫婦で訪れています。
それから二人とも観葉植物が好きなので、お花やグリーンを探しに『フローリストナカムラ』を覗くことも。
近いうちに、屋台にも行ってみたいですね。街なかに屋台が並んでいるのはすごいことなんだなって、一度地元を出たからこそ気が付きました。
太智さん:焼山の『雅』という焼肉屋も本当に美味しかったよね。お店の雰囲気や店員さんの接客も温かくて。
それから結婚記念日に行ったフレンチレストランの『おうちレストランNISHIMAKI』に、ふらっと立ち寄った居酒屋『しんや』に…。
呉は美味しいお店がたくさんありますね。
そして、交通の便が良いところも呉の魅力です。
自宅から会社までは、東広島市と呉市を結ぶ幹線道路「東広島・呉自動車道」を使って15分くらい。
僕に限らず、地元企業で働いている人はあまり通勤時間がかかっていないんじゃないかな。呉にはJRも通っていますしね。
また、我が家から岡山県にある僕の実家までは車で2時間半くらいの距離なので、月1回は帰省しています。
妻の実家はもちろん、僕の実家から比較的近いという点も、呉への移住を決めた理由の一つです。
太智さん:呉の人は方言がちょっと強く聞こえるけれど、実際に話してみるとフレンドリーな人が多いですね。
住んでいる地域の自治会長さんも、最初は「厳しい人なのかな?」と思いましたが、移住者の僕たちをいつも優しく気にかけてくださいます。
岡山ではマンション住まいで近所付き合いはほとんどなかったけれど、住宅地の一軒家に暮らすようになって、ご近所さんの温かさがありがたいなと感じます。
志穂が呉市出身とはいえ、阿賀町に親族や友達がいるわけではなかったので。
志穂さん:移住して気になるのが「自治会に入ったほうがいいのか?」とか、ご近所付き合いのことだと思うんですけど、うちの場合はまず自治会長さんに聞いてみました。
すると「やるべき活動もそんなにないし、賃貸暮らしだといつかは引っ越すかもしれないし、無理に入らなくても大丈夫だよ」とのことだったので、今のところ自治会には入っていないんです。
でも、排水溝の掃除など、地域の清掃活動には参加するようにしていますね。
志穂さん:働き方を変えてからプライベートの時間が増えたので、最近は読書にハマッています。
呉市の図書館はラインナップが充実していて、しかも我が家から車で3分の場所に『広図書館』、10分くらいの場所に『中央図書館』があってすごく便利なんです。これからもフル活用しようと思います!
太智さん:移住して初めて知ったことですが、呉は祭りの文化が熱いんですよね。
阿賀町の『神田神社』で行われる『太鼓祭り』は毎年多くの人で賑わうと聞いて、来年は見に行ってみたいなと。
地域の方々は子どもの頃から太鼓と横笛を練習するそうで、お祭りにかける情熱を感じますよね。
僕は新鮮だったけれど、志穂にとってはこういうお祭り文化が当たり前だったんだよね。
志穂さん:そうなんです。焼山にある『高尾神社』のお祭りもすごく盛り上がるんですよ! 私も小さい頃は横笛を吹いていたから、阿賀町に来て懐かしさを感じました。
太智さん:我が子に古き良き文化を体験してほしいと考えている方にとっても、呉はとても良い街だと思います。
志穂さん:とりあえず生活面で困ることはないよ、と伝えたいです。
でも、車は必須です! 買い物や通勤、通院などの日常生活は車がないと厳しいので、我が家も岡山時代は夫婦で1台所有だったところを、呉に来て2台に増やしました。
太智さん:「移住先に仕事があるかどうか」はきっと気になるポイントですよね。
志望会社を1本に絞って転職活動した僕のケースは参考にならないかもしれませんが…。呉市は国内外で活躍しているメーカーや大手企業の工場・支店も多く、就職にはあまり困らないんじゃないかな?と思っています。
呉市の友人からは、呉市雇用促進協議会のサイトも紹介してもらいました。ネットから得られる仕事情報も沢山あるので、事前にリサーチして、呉の企業について知ることができたら就職への不安が軽くなるかもしれないですよね。
【カフェ・ドゥ・ナイス】
呉市内でいちばん好きなカフェ。『サンク』『フローリストナカムラ』と同じく、呉の中心市街地・中通にあります。ティラミスがとっても美味しいので食べてみてください!
【呉海上花火大会】
毎年7月に呉港で開催される花火大会。海上自衛隊の艦船を背景に花火が打ち上がります。自衛隊の施設が一般開放されたり、近所の商業施設の屋上に屋台が出たり、賑やかな一日です。