2019年
山口県 → 広島県呉市阿賀町
圭章さん（山口県山口市出身）
絵梨奈さん（広島県呉市出身）
消防士／まつげエクステサロン経営
家族3人 娘3ヶ月
呉市中心部から車で15分ほどの距離にある街・阿賀町。山口県出身の消防士・杉田圭章さんは広島市内の大学に進学し、就職を機に呉市へ。阿賀町出身・在住の絵梨奈さんと結婚し、絵梨奈さんが経営するまつげエクステサロンを併設したマイホームをこの街に建てました。二人は2023年に生まれた娘さんと愛犬とともに、キャリアと子育てを両立しながら穏やかに暮らしています。「ここは人が親切で便利な街」と話す杉田さん夫妻に、呉市や阿賀町が住みやすい理由を聞きました。
お二人の経歴を教えてください。
圭章さん：僕は山口県山口市出身で、大学進学を機に広島市で一人暮らしをしていました。将来は公務員になりたくて、学生時代から剣道をやっていたので体を動かす仕事が合っているだろうと考え、4年制大学から消防士を目指すことにしたんです。その結果、呉市消防局での採用が決まり、9年前に広島市から呉市に引っ越してきました。現在は自宅から自転車で通える東消防署に、救助隊員として勤務しています。妻と出会ったのも呉に来てからですね。
絵梨奈さん：私は生まれも育ちも呉市阿賀町です。これまでは市内のまつげエクステサロンで働いていたんですけど、勤務時間が長くて…。8年ほど勤めた後、2022年に自宅でまつげエクステサロンをオープンしました。
2023年8月に娘が生まれて、今は子育て真っ最中。念願だった自宅サロンは時間の融通がきくので長期の産休も取ることなく、産後1ヶ月で仕事を再開しました。自分と子どものペースで働くことができています。
阿賀での暮らしはいかがですか？
圭章さん：2019年に阿賀でマイホームを建てました。家を建てるなら妻の実家近くがいいなと思い、阿賀や隣町・広などで土地を探していたんです。結果、妻のサロンが併設できる広さなどの希望に合った土地が阿賀に見つかり、こちらに決めました。家は呉の工務店さんに設計・施工をお願いした注文住宅です。地元でも評判の企業で、僕らの理想を叶える家づくりをしてくださいました。
絵梨奈さん：阿賀の人は、私が小さい頃からよく話しかけてくれてフレンドリー。ご近所さんが気さくに話してくださったり、おすそわけしてくださったりと、今もすごく良くしていただいています。
圭章さん：阿賀は親切な方が多い街だと感じます。暮らす上での不便は特にないですね。スーパーやコンビニも充実しているし、駅（JR安芸阿賀駅）が自宅から近くて交通の便も良い。呉の中心市街地までは車で約15分、広島市までは車で40分くらい。山口市にある僕の実家にも2時間ほどで帰省できます。
出かける先や買い物する場所の選択肢は都会に比べれば少ないですけど、大きな商業施設もあります。二人の休みが合えば市内や広島市のショッピングモールに行ったり、地元でお気に入りのお店で食事したりしています。呉はおいしいお店が多いよね。
絵梨奈さん：ランチができるお店で私たちが好きなのは『smaakCafe&Kitchen』。洋食メニューがおいしいんです。子どもが生まれる前は『酔鶏』という居酒屋にもよく行っていたよね。二人ともお酒を飲むのが好きなので、週1～3回のペースで通ってました。
地域の方々との交流はありますか？
圭章さん：さきほど話したように、ご近所さんからおすそわけをいただくなど親切にしてもらっています。それから地元の居酒屋で飲んでいるときは、近くの席のお客さんに話しかけたり、話しかけられたり（笑）。店に通ううちに店員さんとも仲良くなっているから、みんなで盛り上がることができて楽しいんですよね。
仕事で年に数回、市内の小学校へ訓練指導に行くことも地域交流の一つかな。避難訓練や消火器の使い方、救急車の呼び方、火遊びの危険性などについて児童をはじめ、先生や親御さんに指導させてもらっています。子どもたちにとって消防士はヒーローらしく、学校を訪れるたびに喜んでもらえるのがうれしいですね。
絵梨奈さん：阿賀や市内には学生時代の友達がけっこう残っていて、みんな子どもの年齢も近いので時々会っています。私もそうですけど、呉で育った子は呉に残りたがるイメージがありますね。同世代の友人たちが地元にいるのは心強いです。それから、呉って「祭り」にアツい街なんですよ（笑）！ 市外で暮らしている人も、祭りのためだけに帰省するくらい。うちの父も昔は運営メンバーとして参加していましたね。
圭章さん：僕らも地域のお祭りに参加させてもらっています。娘と一緒に行けたらもっと楽しいだろうなあと思いますね。
呉の医療体制に対する印象は？
圭章さん：呉は国立の呉医療センター、呉共済病院、中国労災病院と救急外来を備えた3つの大病院があり、救急搬送も比較的早くできている地域だと思います。高度医療が必要な場合は、ドクターヘリで広島市の病院へ搬送することもできます。医療体制が手厚いので、高齢になっても住みやすい街ですよね。
絵梨奈さん：子どもの医療費助成も、子育て世代にとってはすごく助かります。0歳から18歳まで1日500円で医療機関にかかれるのはありがたいですよね。
呉・阿賀での子育てはいかがですか？
絵梨奈さん：出産後に２回、保健師さんが家庭訪問をしてくださいました。訪問だけでなく電話もかけてくださったし、市から赤ちゃん向けの絵本もプレゼントしてもらいましたね。出産前にも電話をもらって、そこで産後の不安や疑問を相談することができました。
もう少し娘が大きくなったら児童館も利用したいですね。うちからも近い『ひろひろ・ば』（子育て交流ひろば）ではさまざまな子ども向けイベントが行われていて人気だと聞いているので、ぜひ娘を連れて参加してみたいです。
圭章さん：阿賀エリアは公園も多くて、子どもが遊ぶ場所に困りません。近所には保育園から幼稚園、小学校、中学校、高校、大学まで揃っているので、これからの通園・通学もラクなんじゃないかな。呉は高校の学校数も多く、娘にとって進学の選択肢がたくさんあるのは良いことだと思います。
今のお仕事の魅力を教えてください。
圭章さん：何よりも「人」ですね。東消防署の仲間は良い人ばかりです。消防署は体育会系の厳しい職場というイメージを持つ人もいると思いますが、最近はメンタル的にも働きやすい職場環境に変わってきたと感じます。もちろん訓練が緩くなったという意味ではなく、上司や同僚と何でも話せる雰囲気が出来上がっているんです。
また、地方公務員はワーク・ライフ・バランスが整っているところ、転勤は市内に限られるため引っ越しをしなくて済むところも魅力ですね。
絵梨奈さん：私は自宅サロンをオープンして良かったなと思います。朝だけ、夜だけ…と自分で時間を決めて働けるので、子育てと仕事の両立ができています。呉の中心部や阿賀の隣町・広から来られる方が多く、年齢層も高校生から70代までと幅広いですね。一人ひとりのなりたいイメージに合わせて施術することを大切にしています。
今は紹介制で営業しているのですが、常連の方々がお知り合いに当店を紹介してくださって本当にありがたいです。
これから家族でやりたいことはありますか？
圭章さん：早く娘と一緒に、下蒲刈島の梶ヶ浜に海水浴に行きたいねって妻と話しています。すごくきれいなビーチなんですよ！
呉は自然豊かな場所がすぐ近くにあるところも魅力ですよね。
杉田さん夫妻のおすすめスポット
【音戸町の大浦崎公園】
夜になるととってもきれいな星空が見えます。空気も澄んでいて、波の音だけが聴こえる静かな空間で星を眺めるのが好きなんです。
