瀬戸内海に浮かぶ、とびしま海道。安芸灘大橋を渡って、2つ目の島、上蒲刈島で古民家cafe（tete & tete）を営んでおります、上田咲と申します。
※tete & tete:土砂で埋もれた祖母宅を、ご近所の沢山の優しい方々の（手と手）で再生していただき、できたお店。という意味を込めました。
さて、皆様、とびしまには、沢山の心優しき【HEROズ】と呼ばれる人々が暮らしているのをご存知でしょうか？
この度は、地域ごとで大切にされてきた伝統行事を受継ぐ『とんど』HEROズについて、ご紹介致します。
島の大先輩HEROズから後輩HEROズへ
寒い中、今日も黙々と働く島HEROズ！山から竹を切出し、手際良く竹のやぐらを組んでいく！明日はいよいよ『とんど』の日。
昨年書いた書道の文字、お札やお守りを持って、白い息を吐きながら足早に...
「ボンッ！ボンッ！」と言う竹の弾ける音の聴こえる方へ…小さい頃の冬の景色が蘇る…。
新春の幕開けの音だ…。
「今年も宜しくお願いします」と、会う人会う人と挨拶を交わす。
書道の文字や、お札やお守りを竹の中に入れて焚き上げ、昨年の感謝と新年のお祈り！
怪力HEROズは餅をつき、器用なHEROズは餅を丸める！見事な連携プレイ！冬の風物詩！怪力で食いしん坊な私は、両方やるよう先輩HEROズに促され、地域の女性と杵を振り上げる。
それを真似して、地域の子供たちも餅をつき、丸める！
コレだ！大先輩方から若者たちへと実体験を通して受け継がれていく伝統行事。
人口が減少し、子どもも少なくなる今、当たり前でないこの昔ながらの風景。
地域の人と人が笑い合い、心を交わし、みんなの健康を祈り合う…。
この行事を受け継いでこられた地域のおじいちゃん、おばあちゃんHEROズの笑う顔を見ながら、感謝と、次の世代が守っていかなくちゃ…という気持ちが込みげてくる。
