菅原オレンジ農場&ミニヤギ牧場を主催する菅原さん
下蒲刈島は、古くからレモンやみかんの栽培が盛んな地域です。「菅原オレンジ農場&ミニヤギ牧場」を営んでいる菅原さんは、学校の先生を退職された後、レモンをはじめとした柑橘栽培を7年前に始めました。今では、栽培しているレモンの品種は12種類、ライムは6種類、みかんやオレンジは50種類と多くの珍しい品種を有機栽培しています。さらに、ミニヤギ牧場を運営し、地域の子どもたちにヤギとの触れ合いの場を設けています。様々な取り組みをする菅原さんにお話を伺いました。
菅原オレンジ農場の高台から瀬戸内海を一望できる絶景
下蒲刈島の高台に位置にする菅原オレンジ農場は、瀬戸内海が一望できる場所にあります。この場所は、日差しをいっぱいに浴びて美味しいみかんづくりに適しています。7年前に菅原さんは、一人でこの場所を開墾して新しく「紅みかん」を植え、育てていきました。「自然を味わいながら、ゆっくりと過ごす場所を作りたかった。」という農場は、今では県内外から多くの人が訪れ、みかん狩りや遠足、収穫体験を楽しむことができる観光スポットになっています。
有機栽培を伝えるレモンの学校
有機・無農薬の栽培方法として、雑草をミニヤギが食べ、ミニヤギの糞を利用した堆肥づくりなども行っています。ミニヤギ牧場では、日本で1番小さいトカラヤギを飼育しており、保育園・幼稚園・小学生に、ヤギさんの触れ合いや出張触れ合い授業「いのちのお話」を行なっています。昨年からは、私が運営するTEGOと共同で始めた「竹とレモンの学校」においてレモン栽培を教える学校の先生として活躍されています。昨今では、肥料の高騰や高齢化や担い手不足などによる農家の減少により、耕作放棄地も増えています。栽培技術を次の世代へ伝え、レモンや柑橘栽培を始める方の学びの場を広げるべく、今年も基礎から専門的な栽培技術を学べる学校を開校しています。