こんにちは。国立呉工業高等専門学校に通う環境都市工学科2年の秋山日南子です。呉高専の略称で親しまれている、この学校に来たのは約1年半前。地元から離れて学生寮生活をここ呉で送っています。海と共にある呉の人々の生活を眺めていると、どこか本の中で読んだことがあるような小説的感覚に出会うことがあります。私が呉に来て出会った小説的感覚をおぼえた瞬間を、みなさんと共有したいと思います!
呉で初めての小説的感覚
初めてJR呉線を利用した際、瀬戸内海の美しさに感動したのが、私が呉で初めての小説的感覚をおぼえた瞬間でした。自然とスマホのカメラのシャッターを押してパシャっと1枚。お昼過ぎ三原方面から呉線の電車に乗り込みいざ呉へと向かった私。車窓から望める瀬戸内海の穏やかな波が夕方の日没を控える太陽に照らされてきらきらと輝いていました。
一番驚いたのは、海との距離がとても近いこと。瀬戸内海の真横を走っているので車内にいると海の上を走っているような気がしたとかしてないとか…笑。また、山のすぐ側に線路が敷かれているので途中で走行がゆっくりになるのも特徴のひとつです。ほんの少しスリルがあって乗っていて面白いです。
生活の一部にあるもの
呉線を利用する度に必ず誰かのカメラのパシャという音が聞こえてきます。また、利用する人たちの表情からは穏やかな印象を受けます。海の美しい景色をじっくりとぼーっと眺めていると様々なことを思い返して感傷に浸るのは私だけじゃないのかな。利用する人によって感じ方は様々ですが、ゆったりとした時間と景色の移ろいの流れは人々を癒しているのかなと思います。
放課後に呉駅ホームで
地元への帰省やちょっとしたお出かけのために利用する呉線。暇つぶしのために読んでいる本の活字から少し顔を上げると、広くて穏やかな海、そんな海を延長線上に見渡せる駅舎、電車を利用する市民の会話の様子が目に入って自然と安らいだ気持ちになります。まだ降りたことのない駅が沢山あるので、今度は直に瀬戸内の自然を味わいたいと思っています!呉高専に入って1年半経ちましたが、まだまだ小説的感覚に出会える予感は起こり続きそうです。