瀬戸内海に浮かぶ、とびしま海道。安芸灘大橋を渡って、2つ目の島、上蒲刈島で古民家cafe（tete & tete）を営んでおります、上田咲と申します。
※tete & tete:島民の沢山の優しい（手と手）によって、西日本豪雨被害から再建された店。という意味を込めました。
さて、皆様、とびしまには、沢山の心優しき【HEROズ】と呼ばれる人々が暮らしているのをご存知でしょうか？
今日のHEROズは、とびしまの海の幸、県内の特産品で、島を笑顔いっぱいにする若い力！お魚カーニバルHEROズのお話です。
残していきたい☆島の大切なコミュニティ
お魚カーニバル！！！
teteをスタートして、1年が経った頃、ずっと気になっていた、お隣の集落で毎月開催される【お魚カーニバル！】へお邪魔してみた。
【毎月第3日曜、朝8:00〜11:00上蒲刈島、潮騒の館】へ到着すると…
ココは蒲刈！？と言うくらい、人が並んでいた！！！
扉を開くと、瀬戸内海を背景に、活気に溢れた、若者達の声！目の前には、活き活きの刺身、海鮮天ぷらや鯛めし、お味噌汁やたこ焼き、塩焼きそばなど…瀬戸内海の美味しいがダイレクトに飛び込んできた！
お魚カーニバルは、コロナ禍に入る直前に、商工会のリーダー（魔王）が発起人となり、その声に賛同した島の若者達（島男、島女）によってスタートした。
しかし、コロナ禍に突入…3年間の開催中止を余儀なくされた。
そして、teteがスタートした年、満を持してお魚カーニバルも再スタートしたとのこと。
地域のお年寄りが「一人暮らしじゃけえ、毎月、この日は昼ごはんを買いに楽しみに来るんじゃ！若い人の声はええねー」と、話しかけている。
売り場の若者は「おばさん、近いんじゃけ、なんかあったら、いつでも言いんさいよ！」と返事をする。
この何気無い言葉が、一人暮らしのお年寄りの心をどれだけ温かくしていることだろう。
天ぷらを買いながら、隣に並んでいた私も、思わず微笑み、一瞬でお魚カーニバルの虜になった。
島を元気にしたい！という魔王の思いは引き継がれ、島男、島女の明るい声は、島の外にまで届き、今では、島外の若者の力も加わって、より一層賑わいを見せるお魚カーニバル。
人と人との繋がりが希薄になる現代、ここ、お魚カーニバルで見られる光景、聞こえてくる会話が、どれだけ貴重で、残していくべき大切なコミュニティであるか…
毎月、第3日曜は、teteも営業日のため、いつもより早起きをして、仕込みを終え、お魚カーニバルに突っ込む！
滞在時間は毎回10分程度だが、この場所に来る度、「よし！私も頑張らなくちゃ！」と元気と勇気をいただく。
きっと、お魚カーニバルに来る人、一人ひとりが、同じように、美味しい産物と共に、温まった心を持ち帰っているのだろう。
瀬戸内海に向かって叫ぼう！
「ありがとーお魚カーニバル☆HEROズー」
