こんにちは。呉が好きすぎて毎月通っている市民ライターの艦ちゃんです。
無料で楽しめるおすすめスポットをご紹介したいと思います。
呉駅から徒歩7分大和ミュージアムとゆめタウンのそばにある海上自衛隊呉史料館(通称:てつのくじら館)は実際に使用されていた潜水艦「あきしお」の内部に入ることができる「潜水艦と掃海」を展示する海上自衛隊の史料館です。
潜水艦や掃海に関する歴史的な展示資料を通じて海上自衛隊と呉市のかかわりを知ることができる施設です!
そしてもちろん、自衛隊の施設ですので見学は無料!
呉以外にも海上自衛隊には長崎県にある「水上艦」を展示する海上自衛隊佐世保史料館、鹿児島県にある航空機を展示する鹿屋航空基地史料館がありますので機会があれば覗かれてみてはいかがでしょうか?
もちろん、こちらも入場無料です!!笑
来館者500万人突破!
潜水艦のエントランスから入った1Fでは呉史料館のコンセプト・自衛隊のミッションから「海軍のまち」として発展してきた呉のまちと、海上自衛隊の歴史を映像や年表などで知ることができるようになっています。
イベント日などは受付で自衛隊グッズが貰えたりすることも!
掃海艇の活躍について展示されている2F
2Fでは世界の海の安全を守るための「掃海」について、多彩な展示で掃海のあゆみが紹介されています。
海に囲まれた日本が他国からの侵略を阻止するために必要不可欠となるのが海上自衛隊の掃海部隊。海の爆弾である機雷を、海中や洋上から除去することを「掃海」と呼びます。
日本の掃海の歴史は太平洋戦争でアメリカ軍が日本近海に1万1千個の各種感応機雷をばらまき国外からの輸送を封鎖した飢餓作戦から始まります。
戦後の復興にはこれら日本近海にばら撒かれた機雷を取り除き航路を啓開する必要があり日本政府は連合軍の海軍代表の指示の下に掃海作業を実施することとなり、横須賀、呉、佐世保各鎮守府及び大阪、大湊各警備府がそれぞれ現地米国海軍代表の指示に従って掃海作業を開始しました。
戦後も掃海艦船だけでなく一般船舶が触雷して沈没し多くの犠牲者がでてしまうこともありました。
掃海の歴史を見たあとは、「機雷」のしくみの解説、係維機雷 、感応機雷 、沈底機雷などいろいろな機雷の展示がされておりその特徴を機雷の種類や使われている技術から紹介されています。
最も基本となる掃海艇による掃海を実際に掃海で使用された掃海具や映像で紹介されており掃海作業の様子を伺うことができます。
掃海作業でねじ曲がった掃海具からは、機雷の爆発のすごさを感じました!
1/1サイズで再現された掃海艇の甲板
さらにフロアをすすむと実際に使われていた本物のクレーンや巻揚げ機や20ミリ機銃などを用いて実際の掃海艇と同じサイズで再現された掃海艇の甲板があります。また掃海艇で実際に使われている構造材が展示されており掃海艇の構造や機能を知ることができます。
1990年に発生したイラクのクウェート侵攻から始まる湾岸戦争、その後海上自衛隊初の海外派遣となったペルシャ湾で行われた掃海活動「湾岸の夜明け作戦」の様子について当時の写真や展示物で紹介されています。
潜水艦の活躍について展示されている3F
海上自衛隊呉基地でも見ることができる、常に隠密行動をしている潜水艦についてその活躍と歴史、技術や艦内の生活について知ることができます。
戦後、アメリカから供与されたSS-501初代「くろしお」(元ガトー級潜水艦ミンゴ)から始まる海上自衛隊・潜水艦の歴史が紹介されています。
潜水艦の中がどうなっているのか?がよくわかる断面模型もあり初代「くろしお」からどのように進化してきたかもよくわかります。
狭い潜水艦の艦内での暮らしがわかるよう、限られたスペースが有効活用されている様子が再現されています。
無人対潜ヘリコプターDASHが熱い!
後半は最新の「たいげい」型潜水艦に至るまで日本の潜水艦がどのように進化してきのかが模型でわかりやすく展示されており、潜水艦の武器である本物の魚雷も天井から吊るされて展示されています。
また1970年代まで「たかつき」型や「みねぐも」型で使用された無人対潜ヘリコプター「QH-50D DASH」が展示されているのでちょっと胸アツですw
今でいうドローンの先駆けでしょうか!
待望の本物の潜水艦の中へ
てつのくじら館のクライマックスは除籍された海上自衛隊の本物の潜水艦「あきしお」の中に入れることです!
「あきしお」は1986年生まれの全長76.2m、重量2,250トン。外から見上げると驚くほど大きいです!呉基地でも見ることができる最新型の「たいげい」型は全長84m、重量約3,000トンとさらに大きいのだから驚きです。水に浮かんでる時はほんの一部しか見えてないことがよくわかります。
「あきしお」は2004年に除籍された後、2006年9月に国内最大級のクレーン船で呉史料館に設置されました。このときの動画もいろいろなところで見ることができるので探してみてはいかがでしょうか?
火曜日は要注意!
実際に実物の潜水艦の中に入り、3段ベッドやトイレ、食堂から艦長室や珍しい魚雷搬入口まで見ることができます。
操舵室では本物の潜望鏡を覗くことができ呉港に停泊している艦船を見ることができます。
(※現在は艦内の撮影ができるようになりました)
大和ミュージアムや呉艦船めぐりと同じく、こちらのてつのくじら館も火曜日休館ですので、呉観光される際は火曜日に要注意ですよ!