瀬戸内海に浮かぶ、とびしま海道。安芸灘大橋を渡って、2つ目の島、上蒲刈島で古民家cafe(tete & tete)を営んでおります、上田咲と申します。
※tete & tete:沢山の優しい(手と手)でできたお店。という意味を込めました。
さて、皆様、とびしまには、沢山の心優しき【HEROズ】と呼ばれる人々が暮らしているのをご存知でしょうか?
今日のHEROズは、箪笥に眠ったままの着なくなった着物をリメイクして、持ち主の想い出と着物に再び光と生命を吹き込む、素敵な島の魔法使いのお話です。
当たり前のように、淡々と…
「こーんにーちはー!」玄関から、元気で明るい声が響く!島の元気印、魔法使いHEROズの参上です。この声が聴こえた瞬間、パッと心が温かくなるのは、魔法のせいか…?
「あれ?昨日食事に来てくれたばかりよね?」
「玄関の暖簾が色褪せよーったけ、昨日帰って、反物を裁断したんよ」
と、出来立てホヤホヤの新しい暖簾を抱えて、持って来てくれるのです。
ちなみに、オープンの時から玄関で揺れる、歴代暖簾たちも、全て魔法使い作です。
「いつも、みんなに良くしていただいてばかりで、どうしようかしら…本当にありがとう…」と言うと、
「なーに言よーるんね!teteの手は、こう言う意味じゃろ?私らは、こうやって受け入れてくれるんが嬉しくて、好きで持ってくるだけじゃけ、気にせんでええんよね!」と、当たり前のように、淡々と…。
ただ、ただ、ありがたく
風に揺れる暖簾を見ていると
目に見えないあたたかさに
込み上げてくるものがある
「いつもありがとう。島の魔法使いHEROズ!」