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戦艦大和のふるさと・大和ミュージアム(呉市海事歴史科学館)

呉中心エリア
大和ミュージアム
ライター 艦ちゃん

こんにちは。呉が好きすぎて毎月通っている市民ライターの艦ちゃんです。
日本人の多くがきっと知っている「戦艦大和」。その大和が建造されたふるさと・呉にある大和ミュージアムは2005年に呉市中央桟橋すぐの場所に開館。今までに老若男女1,500万人以上の来館者が訪れたという日本でも指折りの歴史博物館です。(通称は大和ミュージアムですが、実は正式な名称は呉海事歴史科学館と言います。)JR呉駅からも徒歩7分程度でアクセスでき、駐車場も完備されているので、呉に行ったらまず観光で訪れるという方も多いオススメ人気スポットです。

呉の歴史と生活がわかる世界有数の博物館

大和ミュージアムに初めて訪れるとまずは1/10サイズに再現された戦艦大和に圧倒されてしまいますが、何度か訪れてみると、ミュージアムの展示は技術・戦争・平和をテーマに様々な取り組みがされており、明治以降の日本近代化に重なるように成長してきた「呉の歴史」と特に造船・鉄鋼を中心とした現代まで引き継がれている「科学技術」を切り口に、呉の文化・生活を感じることができる施設になっています。
常設展示も定期的に更新されているところがあったりと毎回新しい発見があります!
また併設して開催されている企画展示は毎回しっかりとしたテーマを持った内容で展示がされておりこちらもぜひ見ていただきたい内容になっています。

大和ミュージアムの入館料は常設展・企画展のセットで大人¥800、高校生¥500、中・小学生¥300です。(R5.3時点)

また意外と(?)知られていないようなのですが、「大和ミュージアム友の会」(年会費¥2,000)という会員制度があります。
こちらに入会すると入館料は常設展を含めいつでも無料!そしておみやげコーナー(ミュージアムショップやまと)でのお買い物が5%OFFになります。
大和ミュージアム好きなら入会して損はないと思います!

1/10サイズの戦艦大和を動画で見てみると

全長263mだった本物の戦艦大和を1/10サイズの26.3mで再現した巨大模型。
1/10とはいえ実際に目にするとその大きさに圧倒されてしまいます。
こちらの再現模型は実物を造船所で作った際の実際の図面や、生存された元乗組員の方の証言をもとに本物の造船所で建造されたそうです。模型というよりも本当のフネのように作られていますので、きっと海にも浮かぶのだと思います。
さらに完成後も潜水調査の映像などから判明した新しい発見部分を後日修正して再現するなど戦艦大和最後の姿が再現されており必見です!
1/10戦艦大和が展示されている大和ひろばの開放的な窓からは今も残る大和の造船ドックや様々な船舶が往来する呉湾の風景を見ることができます。

「呉の歴史 THE HISTORY OF KURE」

1/10戦艦大和に隣接する「呉の歴史 THE HISTORY OF KURE」コーナーでは、戦艦大和の「建造」「技術」「生涯」「乗っていた人々」の4つのパートにわけ展示が行われています。昭和60(1985)年「海の墓標委員会」、平成11(1999)年「大和プロジェクト’99」(全国朝日放送㈱)の2回にわたる潜水調査で引き上げられた遺品なども展示されており戦艦大和の最期の姿を知る手がかりとなっています。
「大和」型戦艦の建造には緻密な計画が必要で、機密保持も工廠の設備から市民生活にいたるまであらゆる面で徹底され細心の注意が払われた様子が伺えます。
大和建造の技術は当時の最新技術の結晶と言えるもので、その技術は日本の復興と高度成長を支え現代にも受け継がれている様子も展示されています。

大和ミュージアムを代表する1/10戦艦大和

大和を建造した呉の技術

潜水調査で引き上げられた遺品

1/10戦艦大和だけじゃない大型展示物

大型資料展示室には、それまでの魚雷の欠点であった射程距離の不足・航跡発生の問題を解決するために燃料酸化剤に純粋な酸素を用いた九三式魚雷や、呉海軍工廠を中心に研究開発された特攻兵器「回天」、広海軍工廠で研究・開発された技術が活かされた零式艦上戦闘機六二型、飛行機のように翼を使って自由に潜航・浮上する事を目指して呉海軍工廠などで潜航実験や研究・開発が行われた特殊潜航艇「海龍」(後期量産型)、戦艦「大和」などで使用された46センチ主砲弾や、戦艦「陸奥」などで使用された41センチ主砲弾をはじめとした各種砲弾や火薬缶などの実物も展示されており、戦争の悲惨さや平和の大切さを今に伝えています。

実はほとんど知られていない(?)隠れスポット

毎日多くの方が訪れる大和ミュージアムですが、実は4階があるのを知っている方はどのくらいいるのでしょうか?
1Fから2Fまではスロープで、そして2Fから3Fへはエスカレーターであがって、1Fの出口へ向かうのが通常の見学コースです。
このコースだと4Fへ行くことはないのです・・。
4Fへ行く方法は、1Fお土産屋さん(ミュージアムショップやまと)の裏手にあるエレベータを使うことで4Fへ上がることができるのです!
4Fには何があるかと、戦艦大和に関する書籍や資料を集めたライブラリー、イベントなどができるホール、そして一番のおすすめは呉港を一望できる広大なウッドデッキです。
おそらく来場者のほとんどが知らないと思いますのでこの記事を読んだ方はこっそり4Fの展望テラスで呉湾を眺めてみてはいかがでしょうか?

エレベーターを降りるとでてくる戦艦大和の絵画

戦艦大和に関する貴重な資料が閲覧できるライブラリー

クラウドファンディングで蘇った工作機械(超大型旋盤)

2023年3月には新たな巨大展示物も加わりました。(2023年3月5日から公開)
戦艦大和建造に関連する工作機器(46cm主砲を作った超大型旋盤「15299機」)が見学できるようになりました。
この歴史的工作機械は兵庫県に保存されていましたが廃棄処分になるところ2021年に実施された”ふるさと納税型クラウドファンディング”により約2億7,000万円もの寄付が集まり、大和のふるさと・呉の大和ミュージアムに展示されることになりました。
設置にあたり船で搬入する様子はテレビなどでも取り上げられ話題になりました。
最終目標金額1億円でスタートしたクラウドファンディングが開始たったの一晩で目標の1億円を達成するというところからも、大和や呉に対して想いを持った方が大勢いることがが伺えます。呉の新しい観光スポットになると思います!

艦ちゃんおすすめリモートワークスポット

ワーケーションを推進している呉市では市内に快適にワーケーションができる施設があります。
日本中移動しながら仕事をする機会が多い私にはとてもありがたいです。
今回利用させていただいたのは、JR呉駅から大和ミュージアムへ向かう途中にある商業施設レクレ5・6Fにある「SOLASPA呉・大和温泉さん」
駅からのアクセスも抜群ですので、呉観光に足を伸ばした際にちょっとお仕事をするのにぴったりのロケーションです。
最近改装されたワークスペースは、Wi-Fiも整備されていてゆったりと仕事のできる大きなテーブルのあるソファー席で快適に仕事ができました。
こちらでのお仕事終わりに大和温泉で一風呂浴びるのもいいかもしれません。きっとその後のビールがおいしいのは間違いなしです!

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