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呉発!自衛隊海上輸送群・創隊式典・にほんばれ・ようこう

昭和エリア
海上自衛隊呉基地
ライター 艦ちゃん

呉に誕生した自衛隊海上輸送群とは?

こんにちは!呉が大好きすぎて、毎月のように足を運んでいる旅するプランナー兼市民ライターの艦ちゃんです。今回も呉の魅力をたっぷりとお届けしたいと思います!

2025年3月24日、陸海空自衛隊が共同運用する輸送専門部隊として、自衛隊海上輸送群が呉に誕生しました!この部隊は南西諸島防衛の要となる海上輸送力を強化することを目的としており、大量の物資や人員を迅速に運べるよう、陸自、海自、空自の輸送機能を統合した初の試みです。輸送機やヘリコプターでは運びきれない大型車両や補給品は船で運ぶ必要があることから、港が整備されていない離島へも上陸・離岸できる能力を備え、平時には島民の生活物資を届け、有事や大規模災害時には国民の保護や部隊の展開を担います。初代司令には陸上自衛隊の馬場公世1佐が就き、約100人の隊員の9割が陸自出身、1割が海自出身で、陸自隊員は江田島の海自術科学校で操船や航海術を学び、既存の海自部隊と一体となって運用に当たっています。

当初は小型輸送艦1隻(にほんばれ)から活動がスタートしましたが、今後は中型輸送艦2隻、小型輸送艦4隻、機動舟艇4隻の10隻体制を目指し、2027年度までに装備や人員が段階的に整う計画です。
旧日本海軍の軍港として知られる呉市に司令部が置かれることで、造船所や補給施設など地元の産業基盤が活用され、島嶼防衛を支える輸送拠点としての役割が強化されます。輸送群の設立は地域に新たな雇用や交流の機会を生み、呉市民にとっても南西諸島と本州を結ぶ安全な物流の礎として大きな安心感をもたらしています。最新の航海支援システムやデジタル化された積載管理を導入することで、少ない人員でも効率的な運用を実現し、将来は陸上自衛隊・水陸機動団や各方面隊と連携した統合輸送ネットワークの中核として期待されています。


砂浜に上陸できる小型輸送艦「にほんばれ」

海上輸送群の主力となる小型輸送艦「にほんばれ」型は、全長約80メートル、幅約17メートル、喫水約3メートルというコンパクトな船体に物資や車両などを積載し揚陸能力を備えています。艦首には観音開きの大型バウランプを備え、車両をそのまま積み降ろしでき、砂浜に直接乗り上げて荷役を行える「ビーチング能力」が最大の特徴です!
これにより港湾施設の整っていない南西諸島の離島に迅速に上陸し、物資や食料などの補給品を陸揚げしてすることが可能となりました。1番艦の艦名は「晴れ渡った青空と日本」を連想させる明るいイメージから「にほんばれ」と命名され、2024年10月29日の進水式で披露されました。
乗員は約30人で、陸上自衛官が主体となって操船・機関・航海・通信を担当する初めての自衛艦であり、陸自隊員は海自の航海教育を受けて先輩の海自乗員と並んでブリッジに立ちます。
発電機や舵、揚錨機など各種装備はデジタル化され少人数でも運用できる設計となっており、船体は喫水が浅くて旋回性が高く、南西諸島の浅い海域でも安全に運航できるようになっています。更に航海灯やレーダー、衛星通信装置も民製品を活用しながら最新のものが採用されており、通常の商船並みの快適な居住区と相まって長期任務にも耐えうる性能を持っています。小型ながら極めて機動性と汎用性に優れた船であり、海上輸送群のアイコンとして各地でその姿を見る日も近いでしょう。
ちなみに、2番艦は「あまつそら」3番艦は「あおぞら」と、これまたおめでたい艦名ですねw


中型輸送艦「ようこう」のデビュー

「にほんばれ」型よりも大型で長距離輸送を担うのが中型輸送艦「ようこう」型です。標準排水量約3,500トン、全長約120メートル、最大幅23メートル、喫水約4メートルの船体に約40人が乗り込み、「にほんばれ型」より多くの貨物や自車両を積載できます。
艦首と艦尾右側にランプランプェイを備えており、岸壁に横付けして車両を載り降ろしを行います。
ロールオン・ロールオフ方式という貨物を積んだ車両(トラックやトレーラー、乗用車など)が、自走して直接船に乗り込み(ロールオン)、目的地で降りる(ロールオフ)を採用しています。
「にほんばれ型」のように砂浜へ直接乗り上げるビーチング能力はありませんが、その代わり、居住区は船内を縦横に貫く多層構造となり、長期航海に備えた寝室や食堂、洗濯設備が整えられ、船内通路は車両が通行できる幅を確保しています。舷側にはバウスラスターや船首管制装置などの支援装置が搭載され、荒天時でも港湾への出入りを安全に行えるほか、従来の輸送艦に比べて省人化を図った操作系が特徴です。
1番艦「ようこう」は2024年11月28日に進水し、2025年5月30日に呉基地で就役しました。艦名は「陽光」に由来し、明るい未来を照らす存在を意識して選ばれています。主に本州・九州と奄美大島や沖縄本島間の輸送を担当し、「にほんばれ型」が宮古島や石垣島といった小さな島への輸送を担う計画で、二つの艦型が相互に補完しながら海上輸送網を築きます。固定の武装はなく、外見は商船のような穏やかな姿をしており、平時の定期輸送に対応しつつ有事には迅速に装備や人員を運べる新世代の輸送艦として期待されています。


創隊記念式典と地域との絆

海上輸送群の出発を祝う式典は2025年4月6日、呉基地で盛大に行われました。約100人の隊員が整列し、防衛大臣から馬場群司令へ隊旗が授与され、輸送艦「にほんばれ」の艦長には自衛艦旗が手渡されるなど、陸上自衛官が艦旗を受け取る珍しい光景が披露されました。式典後には報道陣に艦内が公開され、広い車両甲板や居住区などを見学した地元関係者からは、陸自と海自の文化が融合した新しい艦の誕生に驚きと期待の声が上がりました。また10月4日には呉基地内で創隊記念祝賀会が催され、呉基地Fバースに「にほんばれ」と「ようこう」が並んで係留され、多くの招待客が両艦の違いを間近で見比べられたり、艦名にちなんだカレーの食べ比べを行うなど、隊員と交流する賑やかな式典となりました。
個人的には「ようこう」カレーのほうが好みでした!
呉市と自衛隊が一体となり、新しい部隊が呉市と南西諸島をつなぐ架け橋として期待されていることの表れであり、会場輸送群が地域とともに歩む姿勢がこれからの信頼構築に欠かせないことを感じた式典でした。

海上輸送群司令・馬場1等陸佐

「かが」が見える

隊司令の椅子


海上自衛隊・呉地方総監部では週末に庁舎・艦艇の一般公開を実施しています。
運がよければ一番人気の護衛艦「かが」に乗れるかも!?
2025年11月現在では、1ヶ月前の事前応募制となっています。
詳細は、呉地方隊のHPでご確認ください。

艦艇一般公開の場所はココ

REPORTER
艦ちゃん
お酒好きリモートワーカー

BtoC事業会社で広報・マーケティングを経験してきたお酒好き。デジタル庁・デジタル推進委員として年老いた両親からのスマホの質問に根気よく答え続けている上級ウェブ解析士。”Wi-Fiとバッテリーがあれば…

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