呉市の少し山の上で「結わふ」というレンタルスペースを運営している齋藤 愛です。私は、人に喜んでもらうことがとにかく好きで、ずっと変わらない夢を持っていました。それは、自分の周りにいる素敵な方たちが活躍する場所を作る事。そして、そこへ来た方たちが新しい楽しみや趣味を見つけ、作り手の人やその出来事と繋がる場所を作る事でした。
そんな中、出会ったのが今の呉の家でした。この家は長い間空き家だったようですが、もともとは呉市内の病院の医院長先生の邸宅で、建物は住居部分と客間部分に分かれていて、客間は京都の数寄屋大工さんが建てられた本格的な茶室と茶庭がある日本家屋です。この家に一目ぼれをし、夢を叶えるために、家族で引っ越してきました。
そして、この春から、自宅の客間部分と庭を使って、人と出来事を優しく繋げる場所「結わふ」を始めました。
今回は、この場所で初めて開催した「小さなマルシェ」のお話です。
地域のためへと夢を広げてくれた呉の街
私たち家族は、呉市の事も人も何も知らずに、ただ家に一目ぼれをして引っ越してきました。生活が始まると、ご近所ですれ違う方は優しく挨拶を交わしてくれ、とてもやさしく接してくれました。呉市街の商店の方々は、私のやりたいことを話すと、応援してくださり、素敵なご縁をたくさんくださいました。私たち家族は、見る見るうちに呉に愛着が沸き、大好きな街になりました。私の夢もまた、最初は、自分の周りにいる人たちが活躍する場所をと思っていましたが、地域の方々の活躍や、老舗の方の活躍、ご近所の方の楽しみの場など、呉市の地域活性化のためになるようなことをしたい!と広がりました。ここで事業を始める時は、まず私がやろうとしていることをご近所の方に知ってもらい、楽しんでもらうことから始めたいと思い、3月21日春分の日(この日は、新しいことを始めるにはとても良い一粒万倍日という吉日でもありました)に、結わふ初めてのマルシェを開催しました。
告知は想いを込めて ポストイン
お願いした出店者さんも、飲食とワークショップ、物販と小さいながらも充実するように、この場所でのマルシェを想像しながら思い浮かんだ素敵な方たちにお願いしました。なるべく呉の方に依頼し、老舗のお茶屋さん(春華園さん)には、念願の茶室を活用して頂きました。ただ、結わふのある場所は、山の上で道幅も狭く、住宅街の中にあるので、お客様が来てくださるかは、とても不安…
告知方法も、InstagramやFacebookのSNSだけでは、ご近所の方には知っていただくことができないので、フライヤーを作成して、町内の回覧板で回したり、掲示板に掲示して頂けないかを自治会長さんに相談したところ、「できることなら、なんぼでも応援してあげるけぇ」と、とてもうれしい言葉をいただき、その翌日には、すぐに掲示板にはって下さいました。あとは直前まで、地域を歩き、チラシをポストに配りました。
そしてマルシェ当日!
天気は、あいにくの雨模様でしたが、庭にタープを張り決行しました。するとオープンと同時に、自治会長さんやご近所の方が並んでくださっていて、順調な滑り出しに一安心。その後も多くの方にお越しいただき、こんな住宅街の場所に、120人以上の方がお越しくださるという大盛況な一日となりました!
ご来場くださったのは、ご近所の方、小学生の娘のお友達、SNSを見てくださった方、呉市外からの方も、小さなお子さんからご老人までが、思い思いに楽しんでくださる姿に、私も出店者さんたちも、とても幸せな気持ちになりました。
「おめでとう!」「こんな場所が欲しかったんよ」「これからが楽しみじゃね!」「たくさん来てくれてよかったね」
「また開催してね」などなど、本当に感動する言葉をたくさんいただき、改めて、ここに来た喜びを感じました。
結わふという場所を知ってもらい、地域の人たちの楽しみの場所になること。
周りにいる素敵な方たちの活躍の場となり、新しい繋がりが生まれること。
そんな場所、人、出来事を優しく結わふこと。
夢見ていた景色を見ることができました。
これからも多くの人の豊かな時間を作れるよう、楽しみながら色々と企画していこうと思います!