呉市の少し山の上で「結わふ」というレンタルスペースを運営している齋藤 愛です。
私たち家族は2021年の3月末、子どもたちの進級、進学のタイミングで呉に移住してきました。休山の西側ふもとに位置する、宮原地区室瀬町は、呉の中心地から山の上へ車で5分ちょっとの場所です。
バス通りから一本入ると、道は細く車が離合するのも大変なところ。
戦争中に、多くの人が移り住み、道路もままならない程、密集する様に建てられた住宅街も今では、空き家がとても多く、年々世帯数が減ってきています。
でも、こんな場所にも魅力的なところはたくさんあるんです。
山の上に続く上道路
私たちが住んでいる宮原地区は、休山に沿って横に長くつくられています。ここに、地域を横断するとても長い平坦な道があるんです。
「上道路(うわどうろ)」と呼ばれるこの道を歩いていると、山の上に住んでることを忘れるくらい。
朝から夕方まで、地域の人たちが、犬のお散歩したり、ウォーキングやランニングをしていたり。井戸端会議をしていたり。
上道路の色んなところで、この道を楽しんでいる方がたくさんいます。
この道の一番の魅力は、どの場所で何をしてても、その背景には、常に呉を一望できる素晴らしい景色が見えること。
海があり、造船所のクレーン群、自衛隊の艦艇、フェリーと呉を象徴する景色と呉の街並み。
そして、夕方には、毎日見ても飽きないほど、海に沈んでいく夕日が見れ、必ず心を穏やかにしてくれる。
あまりに素敵な景色なので、私たち家族のフォトスポットでもあり、お友達が来た時には、ついついお散歩に誘い出し、一緒に眺めている、観光名所にもなっています。
上道路から下を見ると入り組むように住宅が密集していますが、その間を通る小道は、その先を知りたくなるような独特の雰囲気があり、ついついお散歩が長くなります。
一日中素敵な景色が見えますが、一日の終わりにふと外を見ると、たくさんの光が、きらきら、ゆらゆら。ただボーっとする癒しの時間をもらえます。