山の中腹まで民家が!背景にある呉の歴史
呉鎮守府の開庁から戦前にかけて多くの旧帝国海軍関係者や職工が移り住んだ呉では、急激に増加する人口を受けて山の斜面を宅地として開発。
「全国でも指折りの斜度」といわれる傾斜の地形を巧みに利用して、両城(りょうじょう)地区の「階段住宅」などの住宅群がつくられました。明治後期に流行った赤煉瓦づくりの壁や見事な石垣づくりなど、「階段住宅」の景観は人々を惹きつける独特の魅力があります。
映画『海猿 -ウミザル-』のロケ地として知られる「両城の200階段」。「両城の100階段」もあります。
「階段住宅に住む」という選択
居住されている方からは「階段の上り下りは大変だが足腰が鍛えられる」「駅や商店街へ歩いていける」「眺望が素晴らしい」といった声が。「日当たり良好。風通しバツグン。家庭菜園もできる」といった古民家が100万円くらいで見つかることもあるそうなので、不便さと折り合いをつけて、「階段住宅に住む」という選択肢を視野に入れてみるのもいいかもしれません。高台のほうの住宅からは港や呉の街並みが一望できます。